樽前山 '10/10/11
写真はRICOH Caplio GX100

15:55

林の中に入ると、すでに薄暗い。
登山道案内の杭に手袋が片手。
下山時に落としたものを、登る人が
見えるように置いたのだろう。
登山客がほとんど下山した夕方、
陽光に光る紅葉と静な湖面を眺め、
生きていることを確かめ合う二人 か。

山肌は、はやシラタマノキやイソツツジが冬の
到来に備える。
最後の登山客二人が、手をつなぎながら
下山していく。
本日最後の登山者だろうと思っていた私は、
外輪山の風に備えてカッパを羽織っている間に
「こんにちは〜」と声を掛けられた。

すたすたと登って行ったご婦人、前後して二人の
男女が追い抜いていく。

16:50
夕焼けをニコン一眼レフで撮影したご婦人は、
西山のほうに向った。

二人連れは、それぞれ夕焼けを撮影して
下山していった。
私も、現場写真を…
下山しようと東山のほうを見ると、
ショートカット付近に赤いものが見える。
何かと近づいてみると、スカーフのよう。

飛ばないように石で押さえてあったが、
これは何かの目印か、
いや、きっと落し物なんだろう…
湖面が見えるところまで下りてくると、
雲が低く這ってきていて幻想的。

勇払や苫東の工場群や苫小牧港の光が見え
良い眺め。

ほんとはいけないんだろうが、夕暮れ時の山は
チョット感傷的かな? 好きなんだなー。
17:35

下山すると駐車場は真っ暗だった。
ご婦人も、二人づれも帰った後だった。
入山記録によると、ご婦人は「邦子」さんだった。

静に7合目の坂を下って帰路に着いた。
17:54

ライトの光の中に緑色に光る丸い球。
何か居る。ゆっくりと近づく。
狐かと思ったが、下腹部と尻尾がまあるく太い。
振り返った顔の眼のふちに黒いクマ、
アライグマかと思ったが、身体や尻尾に縞が見えない。

デジカメはザックの中だ、ケータイで見当つけて写す。

我が車を従えてよたよたと道を下り始める。
5合目のゲートで下からの車と我が車とで挟み撃ちに…

苫小牧側の林の中へ消えていった。
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